背脂を求め、尾道へ
坂の街、尾道を観光します。坂の上には千光寺をはじめ、様々な寺院が立ち並び、そこから見下ろす 瀬戸内海の景色は、唯一無二の景観とのことです。本来ならばここでもう一泊するつもりでしたが、 一昨日割れたiphoneを買い換えなければならず、残念ながらこの日の夜に帰ることにしました。
駅を出ると、海がすぐそこに見えます。せっかくなので、逆方向の坂の方面に向かう前に、近くで海を見ようと歩いていきます。 対岸には向島が見えます。何やら大型のクレーンが何機も設置されているようです。造船が盛んなのでしょうか。
すると、向島行きの船乗り場がありました。噂に聞く尾道と今治を結ぶ「しまなみ海道」の入り口だそうです。 もともと千光寺など、坂方面を観光予定でしたが、、、これはぜひ自転車で瀬戸内の島々を見て回りたくなってきました。 全長70kmなので、当然今治まで往復するのは無理ですが、行けるところまで行ってみようと思います。坂の上の景色は、非常に残念ですが次回訪問時にお預けします。
向島行きの船に乗る
ということでさっそくすぐそばにあったレンタサイクル屋さんで相棒となる自転車を借り、船に乗ります。 対岸の島といっても、目と鼻の先なので、船というより渡し船です。数年後再訪した時に知ることになるのですが、 朝や夕方、高校生の通学に使われるのが主な用途のようです。渡し船で対岸の学校に通うのは、現地の人からしてみれば 何の違和感も無いでしょうが、なかなか東京では考えられません。しかし毎日この景色を見られるのは贅沢であります。
向島で爆走
時間があまり無いので、一生懸命に自転車を漕ぎます。瀬戸内海の綺麗な景色が続くことをイメージしていましたが、、、 造船が盛んなようで、工場の作業場とか、資材を積んだトラック等が多く走ったり、予想に反してマッチョな雰囲気も併せて持っていました。
しかしやはり瀬戸内海の島々から眺める、瀬戸内海の島々は絶景であります。 時間の都合で、次の島、因島に入ったところで折り返します。
尾道駅で、尾道ラーメンを求める。
新幹線の時間まで余裕があるのでこのまま自転車でラーメン屋を探します。 駅を出て左手側の、アーケードを抜けたあたりにラーメン屋があったので、そこで食べることにします。 部活帰りの学生さんで賑わっていました。醤油ベースのスープに、背脂がプカプカと浮いているのが 尾道ラーメンの特徴です。見た目によらず案外あっさりしていて、背脂がいいアクセントになっています。うまし。 後にニュースで知ったのですが、地元の名店として全国的に有名な、「朱華園」というお店だったようです。2019年に、惜しまれつつも閉店されました。こういうニュースを見ると、何でも出来るうちにやっておかないといけないな、と思います。5〜10年というスパンだと、人やお店も入れ替わっても不思議なことではありません。自分自身ですら、10年後今と同じようでいられるとは限りませんからね。
新幹線で帰る
失ったiphoneの衝撃が大きかったですが、瀬戸内海の島々は想像以上に絶景でした。しまなみ海道が中途半端に終ってしまったのと、 千光寺など、坂方面の観光が出来なかったのは残念ですが、また再訪すれば良いでしょう。実際に2017年にリベンジすることになります。
旅行をすると、時間や体力の都合でまわれない観光地なども当然出てきますし、「もったいない」という気持ちになることは、誰でもあると思います。しかし、ある程度再訪の理由を残しておくのも、案外悪くないものだと思います。