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初めての九州 1日目

2011年2月、博多-長崎の旅行記です。

動機

当時、私は社会人1年目でした。就職してはじめての連休をもらった時の旅行です。 大学時時代には、18切符などを使った旅行をしたことはありましたが、学生の例に漏れずとにかくお金が無かったため、 行動範囲や食べられるものも限られていました。今回は働きはじめて約1年、僅かながらも貯金もあり、 「国内ならどこでも行ける!」と浮かれていたのを良く覚えています。どうせならまだ行ったことの無いところ、 そして東京からなるべく離れたところに行こうと、行き先を九州に決めたのでした。

完全に浮かれてウキウキで旅立ったかと言うと、実はそうでもありませんでした。 連休を取ったものの、特に予定も無く、はじめの数日は家のまわりをプラプラしていました。当時は実家にいましたので、 親からも「うっとおしい!」となじられましたし(予定の無い大人は親であれ冷たい目で見られます)、 何より、既に連休を取った同期たちの話と比較してしまい、自分はあまり人生を楽しめていないのではないか、 と微かに惨めな気分にもなっていたと思います。なんとなく、「連休中どこも行きませんでした」と職場で言うのも悔しいという気持ちも、 旅行へのモチベーションになっていたのでしょう。

そんなこんなで、宿などの予約をしたのは出発の前日でした。

出発

訳あって新幹線で行きました(飛行機が苦手です。その話はまた別の時に、、、)。 昼過ぎに乗り込み、初めての一人旅、初めてののぞみで、この時点ではかなり興奮していたのを覚えています。

nozomi

東京駅から博多駅まで五時間ほど。自由席で車両の一番前の席に座りました。前に余裕があるので思いのほか快適でしたが、 さすがに尻が少し痛くなっていました。平日なので空いているだろうと思っていましたが、出張サラリーマンでほぼ満席でした。

当時はちょうどスマホが普及しはじめた頃で、私もはじめてのスマホのiphone4を持っていました。この時の写真も全て iphone4で取ったものです。今見ると画質はひどいですが、当時はすごい綺麗だと感動したものです。 電波を拾うアンテナ?が剝き出しになっていて、手で握ると繋がらなくなったり、発熱したり等のハードウェアの不具合や、 pdfが開けなかったりとか、今では当たり前の機能が無かったりしますが、、、ネット検索も音楽もカメラも1台で完結するので、 当時は革命的に感じました。何はともあれ、道中はiphoneで音楽を聞いたり、どこを廻ろうか検索しながら過ごしました。

到着

20時前に博多駅到着。新幹線のコンコースにあった立ち食いのうどん屋さんで晩御飯にしました。 讃岐うどんとは対照的な柔らかい麺、そして卓上に柚子胡椒に驚きましたが、、、、 うまい、、、東京でうどんと言えば讃岐式の天下ですが、もっと博多式も進出して欲しいものです。 後に現地の人から聞くことになるのですが、博多はとにかくうどんとのことです。

手振れ注意。 hakata-station

改札を出たら大都会でたまげた。
当時は、東京から離れれば離れるほど田舎になるという認識だったので、予想と違いすぎる街並みに とにかく麺を食らってしまいました。そして何故か、この場でかつてないレベルの鼻血。服が血だらけになってしまったので 近くのユニクロで上着を購入し、その日は宿に向かいました。

寝る

じゃらんで4000円くらいの宿を予約しました。ビジネスホテルに泊まるのも多分初めてだったと思います。 特別安い宿ではなかったと記憶していますが、2022年現在と比べるとだいぶ安い気がします。 この時はインバウンド需要も無かったですからね。リーマンショック直後で、世の中もあまり明るい雰囲気では ありませんでした。アメリカで大量の失業者が炊き出しに並ぶ映像などが良くニュースで流れていた気がします。
大量の血液を失い少し気分が悪かったですが、Google Mapで現在地を確認して、「本当に九州まで来たんだなぁ~~」 と思いつつと眠りについたのでした。

hotel

画質...

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